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JPYSCとJPYCの違い — 同じ「1円」でも、中身は正反対

どちらも1枚=1円の日本円ステーブルコイン。しかし法律の枠組み・発行のしくみ・流通のかたちは 見事なほど対照的です。この記事は両者の違いを、当サイトがオンチェーンから毎日記録しているライブの実データで比較します(数値は自動更新)。

30秒でわかる違い

ひとことでJPYSC = 機関向けの「大口決済インフラ」 / JPYC = 個人向けの「デジタル現金」
法律の枠組みJPYSC: 信託型(発行残高を信託で全額保全) / JPYC: 資金移動業型(送金1回100万円の上限)
いまの流通量JPYSC 102.6億円 / JPYC 23.8億円
対応チェーンJPYSC: Ethereumのみ / JPYC: Kaia / Polygon / Ethereum / Avalanche
保有者数JPYSC: ごく少数(機関中心) / JPYC: 約68,958アドレス
向いている用途JPYSC: 機関の大口決済・証券決済 / JPYC: 個人の送金・決済・DeFi
JPYSC 81.1%
JPYC 18.9%

円建てステーブルコイン合算 126.4億円 に占める割合(オンチェーン実測・自動更新)

違い① 法律の枠組み — 「信託型」と「資金移動業型」

最も本質的な違いはここです。JPYSCは信託型: 発行の裏付けとなる円資産は信託銀行に信託され、 全額が保全されます。この枠組みには発行・償還の金額制限がなく、数億〜数十億円単位の 大口取引にそのまま使えます。実際、JPYSCはローンチ初日に約100億円が発行されるという、機関ならではの立ち上がり方をしました。

一方のJPYCは資金移動業型: 資金移動業ライセンスに基づく発行で、法律上1回の送金に100万円の上限があります。そのぶん個人がウォレットで自由に持ち歩き、 店頭決済や個人間送金に使う「デジタル現金」としての設計です。 どちらが優れているかではなく、大口の道と小口の道、2本の道が法制度に用意されていると理解するのが正確です。

違い② 流通のかたち — 「金額のJPYSC、人数のJPYC」

オンチェーンの分布を見ると、2つのコインは正反対の形をしています。 JPYSCは流通量102.6億円に対して保有アドレスがごく少数(上位10アドレスのシェア100%)の機関型。 JPYCは23.8億円を約68,958アドレスが分け合う草の根型です(上位10シェア14%)。

これは世界のドル建てステーブルコインが辿った2つの成長モデルの再現でもあります。 大口が先に「金額」を作るモデルと、多数の利用者が「枚数」を作るモデル — 円建て市場では今、この2つが同時進行しており、その様子を対決ビューでライブ観測できます。

違い③ チェーン戦略 — 一点集中と多面展開

JPYSCはEthereum一本。最も分散され実績のある土台に絞り、機関の資産管理・証券決済との接続を優先しています。 JPYCは4チェーン(Kaia・Polygon・Ethereum・Avalanche)に展開し、 手数料の安いチェーンで小口決済を、Kaia(LINE系)でメッセンジャー経済圏を取りに行く多面展開です。 チェーン別の内訳はJPYCダッシュボードで毎日更新されています。

違い④ 増え方 — どちらも「利回り」が今のエンジン

2026年7月時点では、両陣営とも保有に利回りが付くサービスが登場し、それが流通量を動かす主要因になっています。 JPYC側はLINE系ウォレットの利息サービス、JPYSC側は取引所のレンディングという構図で、 料率やキャンペーン条件は変動するため最新は各社の発表をご確認ください。 利回りが実際に流通量をどれだけ動かしたかは週刊ステーブルコインで毎週分析しています。

ライブ比較表(オンチェーン実測・自動更新)

項目JPYSCJPYC
流通量102.6億円23.8億円
対応チェーン数14
保有者数268,958
上位10アドレスのシェア100%14%
累計トランザクション621,023,127
性格機関・大口個人・小口

当サイトのオンチェーン集計より自動更新(2026-07-20時点)。リアルタイムの6項目対決はトップの対決ビューで。

結局、どう使い分ける?

個人が送金・決済・DeFiで「使う」ならJPYC(ウォレットで持てて、対応サービスが小口向け)。機関が大口の決済・証券決済インフラとして「組み込む」ならJPYSC。 そして市場として「観測する」なら両方です — 2つの正反対な成長モデルが同じ市場で走る様子は、 世界的にも珍しい実験であり、当サイトはその全記録を毎日残しています。

本記事は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。各コインの正式な仕様・リスクは発行者の公表情報をご確認ください。 当サイトは発行者とは無関係の独立系データサイトです(サイトについて)。

よくある質問

Q. JPYSCとJPYCの一番の違いは?
法律の枠組みです。JPYSCは信託型(全額信託保全・金額制限なし=機関向け)、JPYCは資金移動業型(送金1回100万円上限=個人向け)。この違いが流通のかたち(機関型vs草の根型)にそのまま表れています。
Q. どちらが大きいですか?
金額ではJPYSC(102.6億円)、保有者数ではJPYC(約68,958アドレス)です。「金額のJPYSC、人数のJPYC」が現在の構図です。
Q. 両方持つことはできますか?
技術的にはどちらもERC-20系トークンとして同じウォレットで保有できます。入手経路はそれぞれの発行者・取扱事業者の案内をご確認ください。
Q. リスクの違いは?
裏付けの保全方法が異なります(信託保全 vs 資金移動業の供託等)。共通のリスク(発行者・技術・チェーン・制度)はJPYC編のリスクの章を参照してください。

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数値は当サイトのオンチェーン集計より自動更新(最終更新: 2026-07-20)。本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。

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