JPYCとは? 仕組み・買い方・いまの流通量までやさしく解説
JPYC(ジェイピーワイシー)は、1枚 = 1円の価値を保つように設計された日本円建てのステーブルコインです。 この記事では、仕組み・入手方法・リスクを図解しつつ、いま実際にいくら流通しているのかをオンチェーンの生データで示します (本文中の数値は当サイトの集計から毎日自動更新されます)。
30秒でわかるJPYC
| ひとことで | ブロックチェーン上で動く「デジタルの日本円」 |
|---|---|
| 価格 | 1 JPYC = 1円(円建て資産の裏付けで安定) |
| いまの流通量 | 16.7億円(30日成長 +139.0%) |
| ホルダー数 | 68,775 アドレス |
| 対応チェーン | Kaia / Polygon / Ethereum / Avalanche(4チェーン) |
| 制度上の型 | 資金移動業型の電子決済手段(3類型の違いはこちら) |
| 得意なこと | 24時間365日の即時送金・少額決済・プログラムによる自動支払い |
| できないこと | 保有だけで増える(利息)ことはない・投機対象ではない |
仕組み — 「発行」と「償還」の往復
ステーブルコインの信頼は「いつでも円に戻せること」で成り立ちます。 利用者が円を支払うと、発行者は同額のJPYCをブロックチェーン上で発行(ミント)します。 逆にJPYCを発行者に返すと、トークンは焼却(バーン)され、円が払い戻されます。 この往復が保証されているからこそ、市場でも 1 JPYC ≒ 1円 で取引されます。
JPYCの歩み — 「前払式」から「本物のデジタル円」へ
JPYCの歴史は、日本のステーブルコイン制度の歴史そのものです。かつての日本には「円建てで償還できるトークン」を 合法に発行する枠組みがなく、初期のJPYCはプリペイドカードと同じ「前払式支払手段」として 発行されていました(=円への払い戻しは制度上できない)。それが変わったのが2023年の法改正です。
| 2021年 | 前払式支払手段としてJPYCの発行が始まる(円への償還は不可の時代) |
|---|---|
| 2023年6月 | 改正資金決済法が施行。「電子決済手段」としてステーブルコインが制度化 |
| 2025年 | 発行元が資金移動業ライセンスを取得し、円に償還できる新しいJPYCの発行を開始 |
| 現在 | 複数チェーンで流通が拡大中(下のライブ数値のとおり) |
重要なのは、現在のJPYCが「償還できる=1円に戻せる」制度上の裏付けを持つようになったことです。 前払式時代の「ポイントに近い存在」とは法的な性質がまったく違います。では、その裏付けの正体である 「資金移動業型」とは何を意味するのか — 次の章で掘り下げます。
いまのJPYCは「資金移動業型」— 100万円ルールの意味
日本の制度では、円建てステーブルコインは発行者のライセンスによって3つの型に分かれます (類型の比較表)。現在のJPYCは、このうち資金移動業型 — 銀行以外の事業者が「為替取引(お金を移動させる業)」の免許で発行する型です。 この型には知っておくべき明確なルールがあります。
では、100万円ルールは誰にどう効くのか。実務への影響を整理すると:
| 個人の送金・決済 | 影響なし。送金自体に上限はなく、日常利用で意識する場面はない |
|---|---|
| EC・店舗の売上受け取り | 受け取り(送金)は上限なし。売上を円に償還する時だけ1回100万円ずつ(繰り返し可) |
| 企業間の大口決済 | 送金は一撃で可能。ただし円への出入り口(発行・償還)が1回100万円刻みになるため、大量の現金化には手間がかかる — 大口の円転が多い用途は信託型・銀行預金型の得意領域 |
| DeFi・コントラクトでの利用 | オンチェーンの移転は自由。制約を受けるのは法定通貨との出入り口のみ |
どのチェーンで流通している?(ライブ)
JPYCは複数のブロックチェーンで発行されています。チェーンごとの現在の流通量は次のとおりです。
当サイトのオンチェーン集計(発行−償還)。毎日自動更新。
この分布には意味があります。ガス代(送金手数料)が数円以下で済むチェーンほど少額決済の実需がつきやすく、 逆にEthereumは手数料が高いぶん大口・DeFi用途に寄ります。どのチェーンが伸びているかは 「JPYCがいま何に使われ始めているか」を映す鏡です。日々の変化はダッシュボードの チェーン別ビュー(惑星をタップ)で追えます。
入手するには
一般的な入手経路は大きく3つ — ① 発行者の公式サイトで円から購入(基本の経路)、② 分散型取引所(DEX)で他の暗号資産と交換、③ 誰かから送金してもらう。 ①の場合の流れはおおよそ次のとおりです。
知っておくべきリスク
| 発行者リスク | 裏付け資産の管理・償還対応は発行者に依存します。制度上の保全措置の内容を確認しましょう |
|---|---|
| 技術リスク | 秘密鍵の紛失・送金先の間違い・詐欺サイトによる資産喪失は自己責任の世界です |
| チェーンリスク | 利用するブロックチェーン自体の障害や手数料高騰の影響を受けます |
| 制度の変化 | ステーブルコインの規制は各国で発展途上であり、ルール変更があり得ます |
なお日本では、2023年6月施行の改正資金決済法により「電子決済手段」としてステーブルコインが制度上位置づけられ、 発行や仲介にライセンスが必要になりました。制度の存在そのものが、無法地帯だった時代との大きな違いです。
よくある質問
Q. JPYCは1枚いくらですか?
Q. 金利はつきますか?
Q. 100万円までしか送れない・持てないのですか?
Q. JPYSCとの違いは?
Q. いまの正確な流通量はどこで見られますか?
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数値は当サイトのオンチェーン集計より自動更新(最終更新: 2026-07-14)。本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。